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グランドキャニオンと『RED』

 『RED』(村枝賢一)というやたらと熱い漫画があります。しかし熱血の展開をみせる漫画を描くことで有名な作者の中でもかなり異色の、ダークな作品です。一部では熱狂的なファンがいます。グランドキャニオンに旅行に行くとか、その土地のネイティブアメリカンを知りたいといった際には読んでみることをオススメします。
 これは19世紀末のアメリカ・西部開拓時代を舞台にした復讐劇です。ネイティブアメリカン(アメリカ・インディアン)の青年レッドがブルーにより部族を皆殺しにされ、その復讐を行っていくのです。
 ガンアクションがカッコイイのですが、それよりもアメリカの孕んでいる人種差別が物語の重要なポイントとなっていて、作品内では一貫して「インディアン」の呼称が使われているのも特徴ですね。
 作者の方はグランドキャニオンに取材に行ったのですが、そこのウエストリム(西崖)は、ネイティブアメリカンの人々が住んでいる地区です。彼らの「赤」に対する思いは計り知れません。「赤」はとても重要なのです。
 『RED』でも、主人公の名前はレッドですし、敵役の名はブルーと言います。「青」は彼らにとってとても不吉な色です。そのあたりの名前の配置が面白い漫画です。

 

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